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第8回認定者(2011年度)

更新日 : 2022年7月1日
ページ番号:000019801
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中務 辰弘(なかづか たつひろ)さん

製銑 <新日鐵住金(株)八幡製鐵所勤務>
<元・(株)住友金属小倉>
中務辰弘マイスターの画像

 世界的に焼結性の良好な鉄鉱石が不足するなか、ミキサーの改造により難焼性鉄鉱石を使用可能とし、20%が上限とされていたそれら鉱石の使用比率を50%まで増加。
 焼結機に循環フードを設置し、焼結する際に出る熱エネルギーをムダにせず、ダクトを通して再利用(上から鉄鉱石をあたためる)することで、焼成時の熱効率を高め、焼結時に必要な石炭・コークスなどの熱量の原単位を大幅に削減。
 長年にわたり蓄積してきた焼結設備管理、操業技能をマニュアル化。平成12年から作成し始め800項目の技術評価項目を策定し、1項目ずつ「作業手順書」を作成。うち3割は動画マニュアルを作成。これらのマニュアルを利用し、焼結操業の教育を作業者全員に実施。
下関市在住、1953年生まれ。

中村 清二(なかむら せいじ)さん

機械加工(普通旋盤) <TOTO(株)勤務>
中村清二マイスターの画像

 高度な加工テクニック・アイデア・スピードで、様々な要望と超短納期要求に応える技術加工部門のスペシャリスト。
 新商品の開発時に必要となる一品一様の試作品製作を中心に、さまざまな形状や材質・精度などの要求仕様に対し、秀でた創造力で独自の治具や新しい加工手法を考案し、常に依頼者に満足を提供している。
 水栓金具に多用される黄銅材料、加工時の変形を配慮する必要のある樹脂材料、切削加工に工夫が必要な高硬度金属材料など、様々な材料に対し適切な刃物の選定、および最適な加工方法を実現できる。満足のいく刃物が無い時には自ら考案し、つくりこむ。
 長年、加工職場の責任者として実務の中で各担当者を個別に指導し、職場のものつくり力の向上と技能継承に取り組んできた。これまでに特級技能士1名、1級技能士のべ22名を輩出している。現在は特級技能師(社内資格)として、卓越した技能を若年層中心に社内外に幅広く伝承している。
小倉北区在住、1952年生まれ。

波多 英男(はた ひでお)さん

熱間圧延工 <新日鐵住金(株)八幡製鐵所勤務>
波多英男マイスターの画像

 新日本製鐵(株)八幡製鐵所条鋼工場の軌条国内シェアは70%以上と高いシェアを誇っている。軌条製造は高い精度(寸法公差0.5mm以内)が求められ、150mもの長さの軌条を寸法どおりに製造出来ているかの判断・調整には高い技能が要求される。その中で長年、製品方(圧延工程の司令塔にあたるポスト)として軌条製造に従事してきた。
 また、八幡製鐵所の「技の鐵人」として、これまでの圧延知識・技能を活かし、若手社員から班長層に至るまで、圧延造り込み技能を伝承している。
※技の鐵人とは、特に優れた技能を有し、自らが習得した技能を後進へ教育指導を十分に期待出来る育成能力と育成マインドを有する者を認定する社内制度。認定者は所内で1%未満。
中間市在住、1950年生まれ。

山口 力生(やまぐち りきお)さん

金型研削加工 <(株)三井ハイテック勤務>
山口力生マイスターの画像

 超硬合金素材の金型部品は、研削加工時に砥石と接触することで発熱し膨張するが、この膨張によって生じる被加工物のそりを考慮しながら、効率よくかつ高精度に成形研削する技能を保有。
 研削加工技能の実力と現場で培った感性が認められ、数多くの社内プロジェクトに参画。NC平面研削盤への移行期には、NC平面研削盤における加工条件の確立や治具の考案・製作を行う等研削加工技術の平準化を図った。高い研削技能を精度は維持したままNC化することにより、当社の生産性向上および金型業界に大きく寄与。
 製造グループ長として「精度誤差は1ミクロン以内」という意識付けを製造現場で若手技能者に行い、技能者の育成・技能伝承に努め、多くの有能な技能者を輩出。
※「NC」とは、あらかじめプログラム化された数値指令によってデジタル制御する方式のこと。
八幡西区在住、1955年生まれ。

吉野 明(よしの あきら)さん

電動機巻線 <桑原電工(株)勤務>
吉野明マイスターの画像

 高圧回転機の巻線の絶縁処理は極めて重要な技術と技能である。旧い回転機は溶剤形ワニスを使用していたため、気泡が出来、その気泡から絶縁不良が発生していた。これに、熱硬化型エポキシレジンの注入を採用することで湿度に対する耐環境性が改善され、巻線の耐久性を大きく向上させた。
 桑原電工独自の絶縁診断システム(推定破壊電圧算出式)「CLIPS(クリップス)」の開発では、初期データ収集やデータ解析、壊れ方の解明等に深く関わり、システム開発に大きく貢献した。この絶縁診断システムと氏の診断技術等により、回転機の突発事故を防止し、故障時も短期間で修復が可能になった。
 電動機や発電機等の修理、製作は職人のカンやコツに頼ることが多いが、氏はこれらを「技術標準Kuwahara Engineering Standard」と「作業標準Kuwahara Operation Standard」として整備し、製品の工程管理、作業管理等をマニュアル化した。
 氏の絶縁技術と技能は、顧客からも高く評価されており、多くの派遣要請にも積極的に応えている。
小倉南区在住、1950年生まれ。

 ※ 以上の紹介文は、認定当時のものです。

このページの作成者

産業経済局地域経済振興部雇用・産業人材政策課
〒803-8501 北九州市小倉北区城内1番1号
電話:093-582-2419 FAX:093-591-2566

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