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市政だより令和8年8月1日号を深掘り!

更新日 : 2026年7月28日
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気持ちのいい景色を支える人たち

クリーンタウンプロジェクト

活動を続ける皆さんの思い

市政だより8月1日号では、北九州市「クリーンタウン」プロジェクトとして、地域で活動する人たちの思いや、新しいつながり、行政による支え方の工夫を紹介しています。

きれいな道路や公園の花壇、安心して歩ける街並み。そうした日々の景色は、地域で活動する人たちや企業、行政のさまざまな力によって支えられています。

ここでは、紙面に載せきれなかった3組のインタビューを紹介します。

市政だより 令和8年8月1日号(WEB版)はコチラ

丸山公園愛護会

月1回の清掃活動が、3世代をつなぐ場所に

戸畑区の丸山公園で清掃活動を続ける丸山公園愛護会。今田啓子さん、藤国光さん、田邉幸美さんに、活動を続ける思いや地域とのつながりについて聞きました。

丸山公園愛護会の活動を今田さんが引き継いだのは令和元年のこと。前任の会長から「こういう活動があるので引き継いでもらえませんか」と声をかけられたのが始まりでした。

ただ、公園を一人で管理するのは簡単ではありません。そこで今田さんは、地域の皆さんに向けて「こういう活動を始めます」と案内を作り、一軒一軒回って参加を呼びかけました。

「私一人ではできませんから。地域のみんなで協力して掃除をした方がいいと思ってお願いしました」

今では、毎月15~20人ほどが参加。活動日は毎月第1日曜日で、雨の場合は第2日曜日に延期しています。8月は暑さが厳しいため、お休みにしているそうです。

公園をきれいにすることが、地域のつながりに

活動を長く続けられている理由を尋ねると、今田さんは「特別な理由というより、『公園をきれいにしよう』という気持ちだけだと思います」と話します。

子どもたちが遊ぶ場所だから、きれいにしておきたい。そんな思いで続けてきた活動は、いつの間にか地域の人たちが顔を合わせる場にもなりました。

月に1回の清掃活動では、小さな子どもを見ると大人が自然に声をかけます。活動の後にはお茶を用意し、参加人数が少ない時にはティッシュなどを景品にじゃんけん大会をすることもあります。

「勝った人は会長から景品ですよ、なんて言いながら、和気あいあいとやっています。そういう家庭的な雰囲気が、続いている理由ではないでしょうか」

地域全体で3世代が関わる

丸山公園愛護会の特徴は、幅広い世代が関わっていることです。

「3世代」といっても、一つの家族だけで祖父母、親、子どもが参加しているという意味ではありません。70代以上の世代から、生まれたばかりの赤ちゃんまで、地域全体としてさまざまな世代が関わっています。

活動中には、子どもたちと「今、何をしているの」「プールに行っています」「バレーを習っています」といった会話も生まれます。お腹の大きかったお母さんの出産を地域で見守り、次に来たときには赤ちゃんを連れて参加する。そんな関係も育っています。

「今は、お隣に住んでいても、どんな方なのか分からないことが多いでしょう。でも、この活動があることで皆さんが集まり、喜んで参加してくださる。そういう場所があることが一番いいことだと思います」

自然と集まる活動に

活動を続けるために、特別な連絡を毎回しているわけではありません。

以前は回覧板で案内していましたが、今では前の月の掃除が終わる時に「来月は第1日曜日です」「雨なら翌週です」と伝えるだけ。それでも当日になると、皆さんが自然と集まってくるそうです。

藤さんは、それが一番の誇りだと話します。

「次は○日にありますよ、とお伝えするだけで、皆さん自然と集まってくださいます。そうやって皆さんが協力してくださることが、何よりもうれしいですね」

活動が評価され、市長表彰も

丸山公園愛護会は、令和6年度に市長表彰を受けました。評価されたのは、3世代で活動していること。今田さんは「こんな表彰があることも知りませんでした」と振り返ります。

表彰を受けたことは、活動している皆さんにも報告しました。ただ、今田さんたちにとっては、特別なことをしたというよりも、日々の活動の延長にある出来事だったようです。

それでも、取材や集合写真を撮ってもらったことは、皆さんにとってうれしい機会になりました。

「普段は写真を撮ることがほとんどありませんからね。今回のお話をいただいて、『これからは活動の写真も残していった方がいいね』と話していたところです」

これから参加する人へ

最後に、これから公園愛護会などの活動に参加してみようと思う人へ、今田さんはこう話します。

「公園をきれいにすることはもちろんですが、活動に参加すると地域のつながりができますし、皆さんと楽しく過ごせます。ぜひ参加していただけたらうれしいですね」

公園をきれいにすることから、顔の見える関係が生まれていました。

丸山公園愛護会の皆さん

小倉中央校区米町自治連合会

きれいなまちは、安全・安心なまちになる

小倉駅周辺で清掃活動やパトロール活動を続けている、小倉中央校区米町自治連合会会長の肝付太郎さん。活動を続ける理由や、地域への思いを聞きました。

米町の清掃活動は、昭和45年頃に先輩たちが「駅前をきれいにしよう」と始めた活動です。肝付さんが校区の会長を引き継いでからは17年目。先輩たちの思いを受け継ぎ、毎月第2水曜日の10時から清掃活動を続けています。

「やはり駅周辺ですから、ごみのないきれいなまちにして、来る方を気持ちよくお迎えしようという目的です。おもてなしの心ですね」

清掃とパトロールは、安全・安心の土台

肝付さんが大切にしているのは、「安全・安心なまちづくり」です。

小倉中央校区では、清掃活動だけでなく、夜間のパトロールや下校時の見守りも行っています。きれいなまちをつくることは、安心して暮らせるまちをつくることにもつながる。肝付さんはそう考えています。

「きれいなまちは、安全・安心なまちになると信じています。自分たちにできることからということで、パトロールと清掃活動の2つの活動を継続してやっています」

活動を長く続ける理由も、難しいことではありません。

「自分のまちを安全・安心にしたい、美しいまちにしたいという思いで体が動いているんだと思います。難しいことはしていません。自分のできることをする。それだけです」

5分でも10分でも。参加は強制しない

肝付さんが大切にしているのは、無理なく参加できる雰囲気です。

「ボランティア活動というのは、自分にできる範囲で、できることをすることだと思っています。だから絶対に強制したらだめなんです」

「来てね」「遅刻しないで」と強く求めるのではなく、5分でも10分でも来てくれたら「ありがとうございます」と感謝の気持ちで受け入れる。そんな姿勢が、活動の継続につながっています。

地域・企業・警察・消防・行政が一緒に

活動の輪は、地域の中だけにとどまりません。

清掃活動には、地域の企業、警察、消防、行政など、さまざまな立場の人たちが参加しています。小倉北警察署長、小倉北消防署長、小倉北区長、環境局の職員なども一緒にごみ拾いを行っているそうです。

「いろんな人が関わってくれています。企業も、警察も消防も行政も一緒にやっています」

活動を見た人から「参加していいですか」と連絡が入ることもあり、肝付さんは「どうぞどうぞ」と歓迎しています。最近では参加者も増え、お礼に用意するお茶が200本近く必要になることもあるそうです。

子どもたちや学生とのつながり

清掃活動や見守り活動は、子どもたちや学生とのつながりも生んでいます。

菊陵中学校の生徒が清掃活動に参加したり、北九州市立大学の学生が下校時の見守りや夜のパトロールに参加したりしています。活動後には、学生に気づいたことを聞き、地域の課題や安全について意見交換することもあります。

「大学生や18歳前後の若い人たちですけど、地域でたくさんのことを経験してほしいです。そこで学んだことが、その後につながっていけばいいと思います」

学生、地域、企業、警察、消防、行政。さまざまな人が関わることで、活動の輪は少しずつ広がっています。

自分たちのまちは、自分たちで守る

肝付さんの地域への思いは、活動を続ける中でも変わっていません。

「私はずっと『自分たちのまちは自分たちで守る』という思いです。その思いで、パトロールと清掃活動を続けています」

今後は、地域の商店や事業者にも役員として関わってもらい、活動を次の世代につなげていきたいと考えています。

「誰かが頑張って活動している人がいて、その人がいなくなったから終わり、というのはできませんからね。なんとかつないでいく必要があります」

清掃活動は、まちをきれいにするだけでなく、安全・安心を支える活動でもありました。

米町自治連合会の活動風景

greenbird北九州

ごみ拾いは、まちと人に出会うきっかけ

北九州市立大学の学生を中心に活動しているgreenbird北九州。小倉チームのリーダー・塚本太一さんと、下田愛理さんに、活動を始めたきっかけや、まちへの思いを聞きました。

greenbirdは、参加者と一緒に楽しく清掃活動を行い、ポイ捨てをなくそうと啓発する活動です。小倉チームでは、大学生だけでなく、個人で参加するボランティアも一緒に活動しています。

運営メンバーは8人。北九州市立大学地域創生学群の「小倉活性化プロジェクト実習」の中で、活動を続けています。

地域の人と直接関われる活動だから

下田さんは小倉南区出身。高校時代からボランティアを経験し、大学では地域創生学群で学びたいと考えていました。

greenbirdに入ったきっかけは、ごみ拾いをしたことがなかったこと。小倉に住んでいて、ごみが多いという印象はありながら、自分自身がごみ拾いをした経験はありませんでした。

「何か貢献できたらいいなと思って入りました」

静岡県出身の塚本さんは、地域の人と直接関われることに魅力を感じてgreenbirdを選びました。

「本当に地域の方や参加してくださった方と近い距離で関われるのがgreenbirdだったので、それが魅力でした」

ごみだけでなく、人の顔を見る

活動を始める前、下田さんはgreenbirdを「ごみを少なくして、ゼロに近い状態にする活動」だと思っていたそうです。しかし、実際に参加してみると、それだけではないことに気づきました。

「下を見る、拾うごみだけを見るんじゃなくて、人の顔も見て、笑顔で話しながら楽しそうに活動する。そういう雰囲気づくりが大事なんだなと思いました」

清掃活動は、ごみを拾うだけではありません。参加者同士が話し、笑顔で活動することで、「また参加したい」と思える雰囲気が生まれています。

誰かの“居場所”になっている

活動を続けるモチベーションについて、下田さんは参加者からの言葉を挙げます。

「参加者の方が、よくgreenbirdのことを『居場所』って言ってくださるんです」

一緒にごみ拾いをする場所が、誰かにとって安心できる居場所になっている。それが下田さんにとって大きな励みになっています。

塚本さんは、ごみ拾いには「終わりがない」と話します。だからこそ、どうすればごみが減るのかを考え続けることに、やりがいを感じています。

活動が広がり、まちへの見方も変わる

greenbirdの活動は、少しずつ地域にも知られるようになってきました。企業からイベント協力の相談を受けることも増え、塚本さんは活動が認められつつあることに達成感を感じています。

活動を通じて、まちの見え方も変わりました。

塚本さんは、ごみが落ちている場所を歩くことで、普段通らない小倉の姿に気づくようになったと話します。下田さんは、年に2回行う「モノレールコラボ」で40人以上が集まったことに驚きました。

「ごみのポイ捨てをなくしたいと思っている人がこのまちにこんなにいるんだということを知れて、すごくいいまちなんだなと感じました」

小さな行動から一歩を

最後に、同世代の人たちへのメッセージを聞きました。

下田さんは、イベントの時には40キロ、50キロほどのごみが集まることもあると話します。実際に活動してみなければ、まちにどれほどごみが落ちているのか気づきにくいといいます。

塚本さんは、まちが汚れるのも、きれいになるのも、小さな行動の積み重ねだと話します。

「ごみでまちが汚くなるのって、誰か特定の1人だけがものすごく捨てているわけじゃなくて、たくさんの人が少しずつ捨てている積み重ねなんです。逆にきれいにするのも、小さいことの積み重ねでできると思うんです」

まずはポイ捨てをしない。ごみを見つけたら少し拾ってみる。そんな一歩が、まちの景色を変えていきます。

greenbird北九州チームのホームページ(外部リンク)

greenbird活動風景

取材後記

紙面を楽しみにしてくださった、丸山公園愛護会の皆さん

7月5日、丸山公園愛護会の皆さんの活動を取材する予定でしたが、当日はあいにくの天候により、屋外での活動は中止となりました。

そのため今回は、残念ながら活動の様子を撮影することはできませんでしたが、皆さんから、日頃の公園清掃や活動を続ける中で感じているやりがいなどを伺いました。

本紙1面に掲載している集合写真は、2年前に丸山公園愛護会の皆さんが表彰を受けられた際のものです。取材中に、「若い世代の皆さんも今日の取材を楽しみにしていたんですよ」と笑顔で話されていたのが印象的でした。

今回伺った皆さんの思いの中には、紙面だけでは伝えきれなかったものもあります。市政だよりプラスでは、そうした取材のこぼれ話も紹介しながら、地域で活動する皆さんの思いを、これからも丁寧に届けていきます。

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