ページトップ
現在位置:トップページ > 市政情報 > 広報・広聴 > 広報 > 広報紙 > 市政だよりプラス > 市政だより令和8年9月1日号を深掘り!
ページ本文

市政だより令和8年9月1日号を深掘り!

更新日 : 2026年8月26日
ページ番号:000181108
市政だよりプラスのロゴ

歌で誰かを励まし、心を育てる「北九州日明合唱カンパニー」

紙面に載せきれなかったお話

市政だより9月1日号「歌でつながる。歌で華やぐ。」では、北九州日明(ひあかり)合唱カンパニーの活動を紹介しています。

令和8年7月18日、大手町練習場を訪ね、練習に励む高波光さん、山本允瑞さんと、指導する竹永亮太先生に、合唱の楽しさや歌に込める思いを聞きました。

市政だより 令和8年9月1日号(Web版)はコチラ

合唱風景の全景

みんなの声が重なるから楽しい

高波さん

「歌っていて気持ちいいのは、リズムや声、強弱がぴったり合ったときです」

そう話すのは、6年生の高波さん。一人で歌うより、みんなで歌う方が、それぞれの力が合わさって楽しくなるといいます。

練習中は、先生から教わったことや、次に意識したい場所を楽譜に書き込みます。地道な積み重ねを続けられるのは、家族や周りの人たちの応援があるからです。

高波さんは、歌声を届けたい相手について、こう話します。

「落ち込んでいる人が、少しでも元気になったり、勇気や力を感じたりしてくれたらうれしいです」

山本さん

6年生の山本さんが一番楽しいと感じるのは、みんなの声がきれいにハモった瞬間です。

「みんなで歌うと盛り上がって、もっと楽しくなります。聴いてくれる人に、少しでも元気になってほしいです」

合唱の練習は、指導者や伴奏者、保護者など、多くの人に支えられています。山本さんは、周囲の支えを「ありがたい」と感じながら、仲間と一緒に歌声を磨いています。

高波光さんの写真
高波光さん
山本允瑞さんの写真
山本允瑞さん

誰か一人でも、歌で励ますことができたら

竹永先生には、日明の子どもたちの歌声に励まされた経験があります。

まだ合唱の指導に携わる前、気持ちが落ち込んでいた時に、当時の子どもたちの歌を聴きました。全身で、笑顔で音楽を表現する姿に心を動かされ、涙が出たといいます。

その後、偶然にも日明小学校へ赴任し、合唱の指導を担当することになりました。

「かつての私のように、子どもたちの歌声で誰か一人でも元気になってくれたら、それだけで歌う意味があると思っています」

小学生は、恥ずかしさを忘れて、全身で純粋に音楽を表現できます。そのエネルギーこそ、子どもたちだから届けられる歌の力だと竹永先生は話します。

竹永先生と子どもたち

賞より大切な「心を育てること」

竹永先生が子どもたちに繰り返し伝えているのは、金賞を取ることや全国大会へ進むこと以上に、「歌を通して心を育てること」が大切だということです。

挨拶をすること。練習を支えてくれる人に、精いっぱい応えること。仲間と支え合い、聴く人を思って歌うこと。

合唱を続ける中で、子どもたちは保護者や地域の人、歴代の指導者、伴奏者など、多くの大人と出会います。地域で歌えば、聴いた人から温かい声を掛けてもらうこともあります。

「子どもたちは、合唱を通して北九州のたくさんの大人から応援やエールを受けています。いろいろな方に育ててもらっていると感じます」

歌は、聴く人だけでなく、歌う子どもたち自身の力にもなります。

「いつか合唱を離れたとしても、今まで歌った歌や歌詞が、つらい時に子どもたち自身を励ましてくれたらうれしいです」

竹永先生の写真
竹永亮太先生

学校から地域へ、新たな一歩

竹永先生の異動をきっかけに、合唱部は学校の枠を越え、地域の合唱団「北九州日明合唱カンパニー」として新たな一歩を踏み出しました。

「日明」は「ひあかり」と読みます。活動を続けてきた日明の地域を大切にしながら、「お日さまのように明るい合唱団にしたい」という願いが込められています。

子どもたちの歌声が誰かの心を明るく照らし、その声を地域の人たちが支える。

歌う人、聴く人、支える人がつながりながら、北九州のまちに新しい歌声が広がっています。

歌唱している様子
楽譜をメモしている様子

取材後記

コンクールを目前に控えた貴重な練習日に、取材に伺いました。

課題曲の練習が始まった当初は、一人一人の声が聞き分けられるほど、それぞれの発声に違いがありました。しかし、指導者の助言を受け、どこに意識を向けるのか、歌詞にどのような思いが込められているのかを考えながら練習を重ねるうちに、声がぴたりと重なっていきます。

やがて、伸びやかな歌声が大きな一つの響きとなって迫ってきた瞬間、その美しさに涙がこみ上げました。西行法師の「何ごとの おわしますかは知らねども かたじけなさに涙こぼるる」という一首が、ふと心に浮かびました。

歌は、誰かの心に寄り添い、励まし、笑顔や元気を届けてくれます。北九州日明合唱カンパニーの姿と歌声を通して、「うたのまち北九州市」の魅力を少しでも感じていただければと思います。

そして取材後、うれしい知らせが届きました。7月30日に行われた第93回NHK全国学校音楽コンクール福岡県コンクール小学校の部で、北九州日明合唱カンパニーの子どもたちが、北九州市立日明小学校として出場し、見事、金賞を受賞しました。練習で目にした一人一人の積み重ねが、大きな一つの歌声となって実を結んだことを、心からうれしく思います。子どもたちは福岡県代表として、九州・沖縄ブロックコンクールに出場します。

編集後記

今号の編集を進めていた頃、「明日、あたらしい歌をうたう」(角田光代著)を読んでいました。発売直後の4月に図書館で予約し、7月になってようやく借りることができた一冊です。新(あらた)少年と母・くすかの物語には、歌が人生の彩りを変える場面が随所に描かれています。今号を読んで歌にビビッときた方は、ぜひ手に取ってみてください。

歌の楽しみ方はさまざまです。スマートフォンとイヤホンで一人静かに聴く。カラオケボックスで気の置けない仲間と歌う。スナックで陽気な酔客と盛り上がる。日常のあちこちに、歌はあります。

ふと耳にした一曲から、その時代の景色や記憶が鮮やかによみがえり、心がそわそわ、ざわざわ、うきうきする。歌には、そんな力があります。

さて今日は、どこで、誰と、どんな歌を聴き、歌いましょうか。

市政だより 令和8年9月1日号(Web版)はコチラ

このページの作成者

市長公室企画・マーケティング課
〒803-8501 北九州市小倉北区城内1番1号
【マーケティング係・シティプロモーション係】
電話:093-582-2115 FAX:093-562-0710
【発信戦略係(市政だより・SNS・ホームページ担当)】
電話:093-582-2236 FAX:093-582-2243
【発信戦略係(Youtube担当)】
電話:093-582-2487 FAX:093-582-2243

このページに関するお問い合わせ、ご意見等は以下のメールフォームより送信できます。

メールを送信(メールフォーム)