北九州市では、福島第一原子力発電所の事故に伴う放射能について、本市における対応状況や相談窓口等に関する情報をお知らせしています。
福島第一原発事故に伴う放射能関連情報
1 基礎知識
放射線と放射能
「放射線」とは、放射性物質(セシウム137など)が崩壊して、より安定した物質に変化する際に放出されるエネルギーを持った粒子または電磁波のことをいいます。
この放射線を出す能力を「放射能」といい、その能力を持つ物質のことを「放射性物質」といいます。
自然放射線について
食物や大気には、普段から放射性物質(カリウム40やラドンなど)が含まれており、その他にも宇宙や大地からも放射線を受けています。これらを「自然放射線」と呼びます。
私たちは日常の生活の中でも自然放射線によって、1年間に一人当たり世界平均で2.4mSv(日本平均で1.5mSv)の被ばくをしています。(世界平均と日本平均の数値の違いは、自然環境や居住環境等の違いによるものと言われています。)
ベクレルとシーベルト
ベクレル(Bq)は放射能の強さを示す単位のことです。一方、シーベルト(Sv)は人間が放射線を浴びたときの影響度を示す単位のことです。
ベクレルからシーベルトは、以下の式で換算できます。
ミリシーベルト(mSv)=ベクレル(Bq)×実効線量係数(注1)
(注)1シーベルト(Sv)=1,000ミリシーベルト(mSv)
(注1)実効線量係数とは、体内に長時間(成人では50年)とどまった放射性物質の内部被ばくによる健康影響を計算するために用いる係数のことをいいます。
青年の場合、セシウム137の実効線量係数は1.3×10-5/Bqであり、500Bq /kgの牛肉を200g、30日間食べ続けて、内部被ばく線量は0.039mSv。
500(Bq/kg)×0.2(kg)×30( 日 )×1.3÷100,000(/Bq)=0.039(mSv)
外部被ばくと内部被ばく
放射線を受けることを「被ばく」と呼び、「外部被ばく」と「内部被ばく」があります。
「外部被ばく」は主に衣服や皮膚に放射性物質が付着することで生じます。これに対し、「内部被ばく」は放射性物質が体内に取り込まれることによって起こります。
ただし、放射性物質をいったん体内に取り込んでも、体外に排出されたり、自然に放射能が弱まったりすることで、放射線の影響は弱まっていきます。
〔日常生活と放射線の図〕
出典:内閣府食品安全委員会
「放射性物質と食品に関するQ&A」
「放射性物質を含む食品による健康影響に関するQ&A」
文部科学省
「放射能を正しく理解するために」
2 市内で流通している食品について
| 対応状況 | 担当課 |
|---|---|
|
東京電力福島第一原子力発電所の事故に由来する食品中の放射性物質の濃度は減少しており、現在は極めて低い水準となっています。 また、国の指示・要請のもと、福島県を中心とした都県で生産・出荷段階での食品の放射性物質モニタリング検査が行われ、食品衛生法の基準値を超える食品が流通しないよう管理体制がとられています。 |
食品全般に関すること ・保健福祉局保健衛生課 電話093-582-2435 ・保健福祉局保健所 東部生活衛生課 電話093-522-8728 西部生活衛生課 電話093-642-1818 |
| その他 市内産の農畜水産物に関すること 産業経済局農林課 電話093-582-2078 農林課ホームページ 学校給食に関すること 教育委員会学校保健課 電話093-582-2381 学校保健課ホームページ 「学校給食の概況」 保育所給食に関すること 子ども家庭局こども施設企画課 電話093-582-2412 |
3 本市における相談窓口について
| 相談内容 | 相談窓口及び時間 |
|---|---|
| 放射線及び被ばくによる健康不安等 | 保健所医務薬務課 電話093-522-8726 |
| 放射性セシウムが含まれる稲わらを給与された可能性がある牛肉の流通 | 保健所東部生活衛生課 電話093-522-8728 保健所西部生活衛生課 電話093-642-1818 |
4 放射能に関する関連情報(外部リンク)
| 掲載機関 | ページ名 |
|---|---|
| 厚生労働省 | ・放射線の健康への影響について ・食品中の放射性物質の検査について ・水道水中の放射性物質の検査について |
| 農林水産省 | ・東日本大震災に関する情報 |
| 環境省 | ・東日本大震災への対応について |
| 食品安全委員会 | ・放射性物質と食品に関するQ&A(PDF形式) |
| 公益財団法人 放射線影響研究所 | ・福島第一原子力発電所事故についてよくある質問Q&A(PDF形式) ・放射能汚染によっておきる放射線被曝の基礎知識(PDF形式) |
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