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持続可能な開発のための教育(ESD)

更新日 : 2020年12月17日

ESD(イーエスディー)とは?

 ESDとは、「Education for Sustainable Development」の略称で、「持続可能な開発のための教育」と訳され、「持続可能な未来や社会づくりのために行動できる人の育成を目的とした教育」のことを言います。

 ESDでは、環境問題・地域の課題など、多様な問題が絡み合い解決が困難な現代の課題に対し、次のような視点を持って取り組みます。

 (1)一人ひとりが自らの問題として捉え、自分にできることを考える
 (2)地球レベルの広い視野で考える
 (3)多くの人たちが目的を共有し、つながり、一緒に取り組む

 また、ESDの対象は、学校教育をはじめ、社会教育や企業の人材育成など、持続可能な社会を担う全ての活動が含まれます。また、活動分野も環境問題をはじめ、人権、福祉、男女共同参画、多文化共生など多岐にわたります。

世界の動き

 ESDの重要性については、1980年代から世界全体で認識されてきました。

・1987年
 「環境と開発に関する世界委員会」が公表した報告書の中で、「将来の世代のニーズを満たしつつ、現在の世代のニーズも満足させるような開発」という「持続可能な開発(SD)」という概念が取り上げられた。

・1992年
 「国連環境開発会議」で、持続可能な開発についての国際的な取組に関する行動計画である「アジェンダ21」が採択され、この中に「持続可能な開発のための教育(ESD)」の重要性とその取組の指針が盛り込まれ、世界的にESDの概念が深められました。

・2002年
 「持続可能な開発に関する世界首脳会議(ヨハネスブルグ・サミット)」で「国連持続可能な開発のための教育の10年(ESDの10年)」をNGOと政府が共同して日本が提案しました。これを受けて2005年から2014年までの期間を「国連持続可能な開発のための教育の10年」(「国連ESDの10年」)とし、世界規模でESD普及への取組みが始まりました。

・2013年
 第37回ユネスコ総会において、教育者・ユース・地域コミュニティなど5つの優先行動分野を定めた「ESDの10年」の後継プログラム「グローバル・アクション・プログラム(GAP)」が採択されました。

・2014年
 ESDの10年最終年には、10年の成果を取りまとめる「持続発展教育に関するユネスコ世界会議」が、愛知県・名古屋市と岡山市で開催されました。この会議では、10年間の成果を振り返り、2015年以降も積極的にESDを推進していくことが世界各国で共有されました。
 また、第69回国連総会においてGAPが採択され、世界規模でESD推進が加速されることとなりました。 

・2015年
 「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals:SDGs)を中核とする「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が、平成27(2015)年9月25日に、ニューヨーク・国連本部で開催された国連サミットで採択されました。SDGsにおいても、「教育」の目標が挙げられており、ESDの重要性が一層高まっています。
 また日本においては、GAPの採択を受け、文部科学省と環境省が中心となった「ESDに関する関係省庁連絡会議」が設置され、「日本における『ESDに関するグローバル・アクション・プログラム』実施計画(ESD国内実施計画)」が策定されました。

・2019年
 GAPの後継として、第74回国連総会「持続可能な開発のための教育:SDGsの達成に向けて(ESD for 2030)」が採択されました。
 そこでは、ESDが質の高い教育に関するSDGsに必要不可欠な要素であり、その他の全てのSDGsの成功への鍵として、ESDにSDGsの達成の不可欠な実施手段であることが明記されています。

市の動き

 「世界の環境首都」の実現を目指す本市では、「環境未来都市」の推進に向けて、その基盤となる「持続可能な社会」の構築を図るために、ESDの視点は不可欠です。

 本市では、基本構想「元気発進!北九州」プランや環境基本計画、生涯学習推進計画などにESDの推進を位置づけ、北九州ESD協議会、北九州まなびとESDステーション等と連携し、さまざまな取組みを進めています。

 また、北九州は「RCE(国連大学が認定するESDに関する地域拠点)」に平成18年12月に「RCE北九州」として国内で4番目のRCEに認定されており、国内外のRCEとの交流・情報共有等に取り組み、さらなるESD活動の発展に努めています。

 (注)RCEとは・・・Regional Centre of Expertise on Education for Sustainable Developmentの略で、ESDを推進するしくみとして国連大学が認定する「地域拠点」です。
  世界175地域、国内では8地域(北海道道央圏、仙台広域圏、横浜、中部、兵庫・神戸、岡山、北九州、大牟田)が認定されています(令和2年現在)。

北九州のESD

北九州の目指すESD

 本市では、2006(平成18)年に、市民、NPO、企業、大学、行政など産学官民から成る「北九州ESD協議会」が発足し、多くの分野の団体・個人が集まり、市民を中心とした様々なESD活動を積極的に推進しています。
【2020(令和2)年9月現在、加盟団体83、個人会員48名】

 具体的には、参加体験型の実践学習を重視し、

 ESD活動を行う団体への支援
 市民センター館長等を対象としたESDコーディネーターの育成
 大学生を中心とした、藍島での漁業体験や自然・環境を活かした体験学習の実践
 子ども向けESD教材の作成と啓発活動
 平和活動や国際的連携を実践するユネスコスクールへの加盟促進
 国内外のRCE地域との連携
 ESDの認知度調査・分析、広報活動

 などを積極的に展開しています。

藍島プロジェクトで大学生の話を熱心に聞く小学生の画像
藍島プロジェクトで大学生の話を熱心に聞く小学生
ハンバーガーを通して、フードマイレージや地産地消などを考えるプログラムの画像
ハンバーガーを通して、フードマイレージや地産地消を考えるプログラム
(布絵作成・北九州インタープリテーション研究会)
RCEトンヨン(韓国)との交流の画像
RCEトンヨン(韓国)との交流

「北九州まなびとESDステーション」講座開催中!

 中心市街地・魚町銀天街の一角にある「北九州まなびとESDステーション」は、市内の全10大学の連携により誕生した大学生を中心とする地域実践活動拠点です。ここでは、持続可能なまちづくりを担う次世代を育む人材育成(ESD)のため、学生を中心に、地域や企業など、まちの人々が協働で様々なプロジェクト活動を実践しています。
 また、一般公開の講座やイベントを開講するなど、年齢を問わず、学びたい人が自由に集い学べる場となっています。

施設概要

 名称:北九州まなびとESDステーション(正式名称:まちなかESDセンター)
 住所:〒802-0006 北九州市小倉北区魚町三丁目3番20号 中屋ビル地下1階
 電話:093-522-0071 FAX:093-522-0072

まなびとESDステーションの画像
左上:エントランス、右上:内観、左下:ロゴ、右下:講座風景

このページの作成者

環境局総務政策部環境学習課
〒803-8501 北九州市小倉北区城内1番1号
電話:093-582-2784 FAX:093-582-2196

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