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9月の果実(なし、いちじく)

更新日 : 2026年9月17日
ページ番号:000004955

なし

豊水なしの写真
赤梨の豊水なし
菊水なしの写真
青梨の菊水なし

 梨はバラ科に属し、大きく分けて「ニホンナシ(和梨)」「チュウゴクナシ」「セイヨウナシ(洋梨)」の三つに分類されます。なかでもニホンナシは、自生していたヤマナシを基本種として改良されたもので、古くは『日本書紀』にもその名が登場するほど、古来より日本人に親しまれてきた歴史ある果物です。
 ニホンナシは果皮の色によって、褐色の「赤梨」と、黄緑色の「青梨」に大別されます。「豊水(ほうすい)」や「新高(にいたか)」などは赤梨の、「二十世紀」などは青梨の代表格として知られています。梨特有の「シャリシャリ」とした小気味よい歯ごたえは、果肉に含まれる「石細胞(せきさいぼう)」によるもので、溢(あふ)れ出す瑞々(みずみず)しい果汁とともに、爽やかな涼感を運んでくれます。
 一方、とろけるような食感と芳醇(ほうじゅん)な香りが魅力のセイヨウナシでは、「ラ・フランス」がその代名詞です。山形県などで大切に栽培されており、10月ごろから収穫が始まります。追熟によって引き出される濃厚な甘みは、まさに至福の味わいです。和梨の清涼感と洋梨の贅沢(ぜいたく)な風味、それぞれの個性をぜひお楽しみください。

いちじく

いちじくの写真

いちじくは漢字で「無花果」と書きます。これは花が咲かないように見えることに由来しますが、実際には実の内側に無数の白い小花が密生しており、その花の部分を食べる不思議な果物です。アラビア半島南部から小アジアが起源とされるクワ科の落葉低木で、日本には江戸時代、ポルトガル人によって伝えられました。
 主な品種には、古くから親しまれている「蓬莱柿(ほうらいし)」と、明治時代に導入された「桝井(ますい)ドーフィン」があります。また、福岡県で蓬莱柿をもとに育成された「姫蓬莱(ひめほうらい)」は、やや小ぶりながらも非常に甘みが強く、濃厚な味わいが楽しめる品種です。
 いちじくは完熟すると果肉が非常に柔らかくなり、傷みが早いため長期の貯蔵には適しません。長距離輸送が難しいことから、消費地のすぐ近くに産地が形成されるのが特徴です。
 とろけるような食感と優しい甘みを、ぜひ新鮮なうちに心ゆくまでご賞味ください。

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