親と「これから」の話、どう切り出す?
「終活のこと、考えている?」「何かあったら困るから、早く決めて」。心配だからこその言葉でも、親には責められている、急かされていると伝わることがあります。センター職員が勧めるのは、「一緒に少し考えてみない?」という声かけです。
「してほしい」より、「どうしたい?」
子どもが聞きたいのは、将来の手続きを楽にするための情報だけではありません。大切なのは、親の希望です。「これからどんなふうに暮らしたい?」「もし暮らし方を変えることになったら、どうしたい?」と、本人の思いを聞くところから始めます。
「やっておいて」ではなく、「一緒にやろう」
年齢を重ねると、考える、決める、読む、書く、片付けるといったことが、想像以上に負担になる場合があります。今は元気な親へエンディングノートを渡し、「書いておいて」と任せるだけでは進まないことも。子どもも隣に座り、一緒に読み、必要なら聞いた内容を書き留めることが助けになります。
会話のきっかけは、日常の中に
例えば、こんなタイミングなら、将来の暮らしを具体的に想像しやすくなります。
- 運転免許を返納するとき
- 友人や知人の親が亡くなり、手続きの話を聞いたとき
- ニュースや終活特集を見たとき
- 「私のこれからノート」(エンディングノート)を手に取ったとき
お金や相続の話から入ると、身構える人もいます。その点、お墓は高齢の人にも身近で、「うちのお墓、これからどうする?」と自然に話しやすいテーマです。
| つい言ってしまう一言 | こんな風に言ってみては |
|---|---|
| 「認知症になったらどうする?」 | 「もし自分で決めるのが難しくなったら、誰に相談してほしい?」 |
| 「一人暮らしは無理。どの施設がいい?」 | 「もし暮らし方を変えることになったら、どうしたい?」 |
| 「財産はいくらあるの?」 | 「いざというとき、どこに何があるか分かるように、一緒に整理してみない?」 |
| 「あれもこれも決めておいて」 | 「今日は一つだけ、一緒に考えてみない?」 |
大切なこと 「縁起でもない」「まだ早い」と言われたら、そこでいったん止めましょう。無理強いせず、本人のペースに合わせて、別の機会に少しずつ。結論を急がせないことも、寄り添うことの一つです。











