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2月の果実(ぽんかん、ばんぺいゆ)

更新日 : 2026年9月17日
ページ番号:000004965

ぽんかん

ぽんかんの写真

 インド北部のスンタラ地方を原産とするポンカンは、明治29年に台湾から鹿児島県へ苗木が贈られたことで日本での歴史が始まりました。この果実を大きく甘く育てるには、冬場でも高い気温と豊富な日照量が必要です。そのため、国内では九州や四国などの沿岸部に広がる「西南暖地(せいなんだんち)」が主要な産地となっています。
 雪や霜の心配が少なく、一年を通じて太陽の光が降り注ぐこの特別な気候こそが、ポンカン特有の深いコクと香りを生み出しています。
 最大の魅力は、指で簡単に剥(む)ける皮の柔らかさと、部屋いっぱいに広がる芳醇(ほうじゅん)な香りです。果肉は非常に瑞々(みずみず)しく、口に含んだ瞬間にあふれ出す濃厚な果汁と、酸味の少ないまろやかな甘みが特徴です。薄皮(じょうのう膜)がとても薄いため、そのまま袋ごと食べられる手軽さも人気の理由となっています。

ばんぺいゆ(晩白柚)

晩白柚の写真

 ばんぺいゆはブンタン類の中でも最大級の大きさを誇り、重さが2キログラム前後にもなる世界最大級の柑橘です。晩生(おくて)の品種で、2月から3月にかけて熟成し、4月頃まで出荷されます。主な産地は熊本県で、全国生産量のほとんどを占める圧倒的なシェアを誇っています。
 果肉は美しい淡黄色(たんこうしょく)で、一粒一粒がしっかりとした食べ応えのある食感が魅力です。収穫直後は酸味が際立っていますが、しばらく貯蔵して「追熟(ついじゅく)」させることで酸が適度に抜け、糖度とのバランスが整うことで格別の味わいへと変化します。
 部屋いっぱいに広がる爽やかで高貴な香りと、上品な甘み。厚い皮は砂糖漬け(ザボン漬け)にしたり、お風呂に浮かべて香りを楽しんだりと、余すことなくその魅力を堪能できます。

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