3月の野菜(しいたけ、キャベツ、ふきのとう)
しいたけ
原木栽培のしいたけは、春に発生の最盛期を迎えますが、晩秋から冬にかけて発生することもあります。特に、厳しい寒さが続く晩冬から初春の時期は、しいたけの身が引き締まって肉厚になり、旨みが強く凝縮されます。この時期のものは傘の表面に白い亀裂が入るのが特徴です。
これを乾燥させたものは「冬菇(どんこ)」と呼ばれ、その希少性と品質の高さから、高級干ししいたけの代名詞として珍重されています。
瑞々しい「生しいたけ」は、豊かな香りと食感を活かして炒め物や天ぷらに。一方、旨みが凝縮された「干ししいたけ」は、水で丁寧に戻して煮物や出汁に用いることで、その深いコクと風味を堪能することができます。
キャベツ
キャベツの品種は、その特徴や収穫時期によって大きく二つの系統に分類されます。
一つは、主に冬に出荷される「寒玉(かんだま)系」です。葉ががっちりと巻いて重厚感があり、寒さに耐えることで芯まで甘みが凝縮されているのが特徴です。葉がしっかりしていて加熱しても崩れにくいため、鍋物やロールキャベツなどの煮込み料理に適しています。
もう一つは、春先から旬を迎える「春系キャベツ」です。葉が柔らかく、ふんわりと軽やかに巻いているのが特徴で、瑞々しく爽やかな甘みがあります。その柔らかさを活かして、サラダや和え物などの生食で楽しむのに向いています。
季節が冬から春へと歩みを進めるにつれ、市場の主流は重厚な寒玉系から、軽やかな春系へと移り変わっていきます。旬の味わいをご賞味ください。
ふきのとう
ふきのとうは「ふき」の花の部分を指します。早春、葉が広がるよりも先に、いくつかのつぼみを包み込んだ状態で地上に顔を出します。つぼみは地上に現れると、わずか数日で花が咲いてしまいます。
山菜として味わうのは、花が開く前のつぼみの時期です。独特の香りと苦味が春の訪れを感じさせてくれます。料理では天ぷらをはじめ、おひたしや和え物などによく使われます。
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