
福岡県警察の発表によると、令和2年に県内で発生した「ニセ電話詐欺」の被害額は、約3億9千万円となっています。そのうち、被害者の約7割は65歳以上の高齢者です。
「私はだまされない」と思っていても、相手は言葉巧みに近づいてきます。被害を防ぐためには、高齢者本人が注意するだけでなく、家族や周囲の人の 「見守り」「呼びかけ」が大切です。
事例1
還付金詐欺
■区役所の職員を名乗り、「介護保険料の還付金がある」と電話がかかってきた。その後、銀行のコールセンターをかたる男性から電話があり、近くのATM(現金自動預払機)に行くよう指示された。(60代男性)
アドバイス
■区役所などの公的機関や金融機関の職員がATMの操作をするように連絡することは絶対にありません。
■電話で「お金」や「ATM」という言葉が出たら詐欺です。すぐに電話を切りましょう。
事例2
新型コロナワクチン詐欺
■区役所の職員を名乗り、「2万円お金を支払えば、ワクチンを優先的に接種できる」という電話があった。本当だろうか?(60代女性)
アドバイス
■新型コロナワクチンの接種は無料です。ワクチン接種に関連付けて金銭を求められても決して応じないでください。
■区役所などの公的機関が、「ワクチン接種に必要」と言って個人情報や金融機関情報などを電話やメールで聞くことはありません。絶対に答えないようにしましょう。
事例3
キャッシュカード詐欺
■警察を名乗り、「あなたのキャッシュカードが不正に利用されました。今から担当者が自宅に行くので、カードを預けてください」という電話があった。電話を切らないうちに男性が訪ねてきたのでカードを渡し、暗証番号を聞かれたので教えた。(80代女性)
アドバイス
■警察や公的機関、金融機関の職員などがキャッシュカードを預かったり、暗証番号を聞き出したりすることはありません。
■もし訪問されても、絶対にキャッシュカードを渡したり、暗証番号を教えたりしないでください。
ニセ電話詐欺を撃退!「事前警告及び自動録音機能がある固定電話機」の購入を補助します
ニセ電話詐欺を防ぐためには、事前警告や自動録音などの機能がある電話機が効果的です。「会話内容が自動録音されます」と警告メッセージが流れることで、犯人は尻込みして電話を切るため、被害を防ぐことができます。
本市ではこの「事前警告及び自動録音機能がある固定電話機」の購入費用の一部を補助します。
- 対象者
- 市内に住所がある65歳以上の市民
- 対象機器
- 事前警告及び自動録音機能を持つ固定電話機(7月20日以降に購入したもの)
- 補助金額
- 機器購入費用の4分の3の額(消費税・手数料を除く。上限1万円。1世帯1台限り)。予算額に達し次第、終了。
- 申し込み
期間 - 7月20日(火)〜来年3月31日(木)※事前に予約が必要です。電話機を購入する前に、電話で問い合わせを。
市のホームページ(右記を読み取り)でもご覧になれます。
問い合わせは市民文化スポーツ局安全・安心推進課電話機購入助成事業係 電話093・582・2946 10〜17時(土・日曜日、祝・休日は除く)
この特集に関するお問い合わせ 市民文化スポーツ局消費生活センター 電話093・871・0428