Artist

福島あつし

Atsushi FUKUSHIMA

福島あつしAtsushi FUKUSHIMA

シリーズ〈弁当 is Ready〉より © Atsushi Fukushima

INTRODUCTION

シリーズ〈弁当 is Ready〉より

福島あつしは高齢者専用の弁当屋の配達員を約10年に渡り続けました。その配達の合間に老人たちのありのままの日常を写し取った膨大な数の作品が《弁当 is Ready》シリーズです。そこには現代社会が目を背けがちな独居老人達の孤独、老いの現状、そして忍び寄る死などが見て取れます。しかし福島はこのシリーズを発表するにあたって約10年にわたり彼が見てきたものは、死ではなく、「彼らの生命力に対す畏敬の念であった」と書き記しています。日本社会はますます高齢化社会に向かっています。この状況の中で、老いに向かうこと、老いを支えること、死と隣り合わせで居ること、そしていかに老いを生きるかを考えさせる作品です

協力: KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭

PROFILE

1981年神奈川県生まれ、同地在住。
2004年大阪芸術大学写真学科卒業。

2006年東京綜合写真専門学校研究科修了。2008年 ニコンサロンJuna21 選出。 2019年KG+ Award 2019グランプリ受賞。
 主な個展に「木を植える旅」(Kobe 819 Gallery、兵庫、2018)、「食を摂る」(ニコンサロン bis、東京、2018)、「SCOPE」(ニコンサロン、東京、2004)などがある。