Artist

加地英貴

Hidetaka KAJI

加地英貴Hidetaka KAJI

(参考画像)

INTRODUCTION

K1 - 30(30点)

作品を初めて見たとき、にわかに色鉛筆で描かれているとは信じ難いものでした。長時間かけて色鉛筆を紙に走らせるその行為は、作家の内面から湧き上がる素朴で切実な「表現したい」という欲求が視覚化された結果です。重度の自閉症の加地には、日常生活においても様々な「こだわり」があるといいます。所属する美術教室に通い始めて11年。ある時から画面を均一に塗り込められるようになり、色彩も均整がとれ、彼なりに考えて絵画を制作しているのだと理解できます。 作品に使う色鉛筆を同じ長さになるまで使い揃えることも大切な「こだわり」です。作品制作をすることと、鉛筆を同じ長さにそろえることは同じくらい重要であり、彼にとってはどちらも「作品」なのかも知れません。

PROFILE

1992年大阪生まれ、大阪在住。

「アトリエ ライプハウス」所属。重度の自閉症の加地には、日常生活において様々な「こだわり」がある。美術教室に通い始めて11 年。色鉛筆を紙に走らせることもその「こだわり」のひとつだが、ある時から均一に画面を塗り込めて描くようになり、色彩も均整がとれ、彼なりに考えて絵画を制作しているのだと理解することができる。さらに、色鉛筆や鉛筆を同じ短さになるまで使いそろえることも彼独自の「こだわり」だ。作品制作をすることと、鉛筆を同じ長さにそろえることは、同じくらい重要であり、彼にとってはどちらも「作品」なのかも知れない。