Artist

早川拓馬

Takuma HAYAKAWA

早川拓馬Takuma HAYAKAWA

踊りながら通過電車 2020

INTRODUCTION

電車48

踊りながら通過電車

電車とアイドルが大好きで、制作テーマでもあります。モチーフへの憧憬がそのままシンボリックな図像として表出し、濃密な絵画空間を構成しています。「行ったことないよね〜」が口癖という早川。たくさんの人物とともに繰り返し描かれる電車は、彼の好奇心を映す鏡であり、未知の世界へと誘うアイコンなのかもしれません。好きな色は「セルリアンブルー」。独特の色彩感覚はある種の緊張感も感じさせるが、不思議なコンポジションで描かれる人物と電車のイメージをさらに個性豊かにしています。施設長の「いーね!」という掛け声に呼応するように、パレット上で見たことのない色ができると「い〜ね〜、見たことないね〜!」と声をあげて楽しさを表現しているそうです。

PROFILE

1989年東京都生まれ、三重県在住。

知的障がいがあり、1999年よりアトリエ「HUMAN・ELEMENT」にて制作を始め、現在は「希望の園」所属。電車とアイドルが大好きで制作テーマでもある。パレット上で見たことのない色ができると「い~ね~、見たことないね~!」と声をあげて楽しさを表現している。幼少期より国内外の展覧会、コンクールに多数出品。トヨハシブリュト・アートコンテスト「金賞」(2020)、NHKEテレ「人知れず表現し続ける者たちvol.3」「No Art, No Life 早川拓馬」放送(2020)、みえ県展「優秀賞」(2016)、ポコラート全国公募展「オーディエンス賞」(2011)。東京、愛知、三重、ドイツ、スペイン、中国、ベトナムなどグループ展多数参加。