Artist

和田永

Ei WADA

和田永Ei WADA

《BARCODE-BOARDING》2021

INTRODUCTION

BARCODE-BOARDING

和田永は廃品となった旧式の電化製品と現代のテクノロジーを融合させながら、新たな楽器や奏法を編み出すパフォーマンスを制作してきました。今回発表する作品は、ストリートカルチャー×エンジニアリングの掛け合わせによる新しい世界です。地元のスケートボーダーたちとのコラボレーションにより、使われなくなった機材や既製品をテクノロジーによって電子音響システムへと再生させ、新たなスケートボードの楽しみ方を提案します。ボーダー(縞柄)で覆われたスケートボードリンクを、改造したバーコードリーダーを装着したスケードボードで滑ることで、レーザーがバーコードを読み取って電子音が発生します。このリンク上で、スケートボーダーたちが会場に音を響きわたらせながら、ワイルドなストリート精神を展開していきます。地元の方々も、遠来の観客も参加できるため、居合わせた人々と即興的な音のパフォーマンスを演じることを可能にします。

BARCODE-BOARDING / BARCODE-PARK 共創チーム:和田永 × 北九州スケートボード協会 × 西日本工業大学
楽器制作協力:田中秀樹、Nicos Orchest-Lab、山元史朗
ボード開発協力:UMIE+NEWOLD
FINGERBOARD SKATE SECTION提供:NUKENUKE CHACCARI
小倉織提供:小倉 縞縞

PROFILE

1987 年東京都生まれ、同地在住。

物心ついた頃に、ブラウン管テレビが埋め込まれた巨大な蟹の足の塔がそびえ立っている場所で、音楽の祭典が待っていると確信する。
しかしある時、地球にはそんな場所はないと友人に教えられ、自分でつくるしかないと今にいたる。

学生時代よりアーティスト/ ミュージシャンとして、音楽と美術の領域で活動を開始。
年代物のオープンリール式テープレコーダーを演奏する音楽グループ『Open Reel Ensemble』主宰。
Ars Electronica やSónar を始め、各国でライブや展示活動を展開。
2015 年より役割を終えた電化製品を新たな電磁楽器として蘇生させ、合奏する祭典を目指すプロジェクト『エレクトロニコス・ファンタスティコス!』を始動させて取り組む。その成果により、第 68 回芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。

そんな場所はないと教えてくれた友人に偶然再会、まだそんなことやってるのかと驚嘆される。