次の時代の北九州市を考えていくため、大学生を中心とする3つの班がアイデアを発表するワークショップを開催し、武内市長と意見交換を行いました。
ワクワク感とチャンスあふれるまちに
1班は、北九州市を「ワクワク感とチャンスあふれるまち」にしたいと提案しました。そのためには、若者が創業にチャレンジしやすい環境とはどのようなものかなどを検討しました。
参加者 「こうなりたい」、あるいは「これなら自分にもできる」と思えるような、創業のロールモデルを知ることができれば、若者が創業を前向きに考えられると思います。そのためにも、幅広く創業の事例を発信してもらえるとよいですね。
市長 手本になるような人の顔が見えることは、とても大切だと思います。そういった方たちのストーリーや熱量がさらに伝わるような工夫をしていきたいですね。
ところで、若者の皆さんが考える「北九州市らしさ」とは、どんなものですか。
参加者 ロボットなどの最先端の企業もあれば、昔ながらの旦過市場のにぎやかさがあったり、ポップカルチャーがあったりと、「ごちゃごちゃ」しているところです。この「ごちゃごちゃ」しているところを、そのまま魅力として発信することができればよいと思います。
若者が飽きない刺激のあるまちに
2班は「若者が飽きないまち」をキーワードに検討を行いました。若者が求めているのは、「楽しそう、面白そう、やってみたい」と思えるような刺激です。そんな刺激を得られる機会を多くつくる、そしてその発信に力を入れることが大事だと提案しました。
市長 「ごちゃごちゃ」が魅力という1班の発表がありましたが、この魅力と刺激を求める若者を上手につなぐことが必要だと思います。そのためのアイデアがあれば教えてください。
参加者 若者にとって身近なのはSNSなので、これを使ってしっかりと情報発信することが必要です。「ここさえ見れば必要な情報が手に入る」みたいになることが理想だと思います。ほかにも、ここに行けば、何かイベントが開催されているという状態を月1回でも作ることができれば、参加しやすくなると思います。
まちに「余白」が欲しい
3班は、若者が安心を感じるまちには「余白」が必要で、そのためには街なかに若者が安らぎを感じられる公園をつくりたいという提案を行いました。若者自らが公園づくりに参加し、楽しみや安心を作っていくことが大事だと考えました。
市長 完成された公園を提供するだけではなく、時代とともに変化するニーズに応じて若い方々が自ら公園の企画やデザインなどに関わっていくことも必要だと思いました。
まちの「余白」ですが、街なかで若者がほっとできるような場所は、どんなところですか。
参加者 あまりお金をかけずに、友人と談笑できたり、飲食できたりするような場所がよいですね。利便性の高い場所で、気軽に立ち寄れるということも大事です。今回提案する公園も、若者自身で楽しく、安らげる場所にしていけるとよいなと思います。
若者は波風を立ててほしい
参加者 市長が北九州市の若者に期待するのは、どんなことですか。
市長 失敗や批判を恐れずにチャレンジしてほしいと思います。若いうちはたとえ失敗しても挽回ができます。思い切った意見も真摯(しんし)に受けとめてもらえます。これは若者の特権ですので、これを最大限生かして、波風を立ててほしいです。これからも、いろいろなアイデアや、意見を言ってもらいたいですね。
今回の意見交換には、北九州市未来創造ネットワーク「Kitakyu U29」を通じて29歳以下の若者(社会人・大学生)19名が参加しました。