北九州市政だより

NO.1445

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令和5年11月1日号 特集

特集
「小さな思いやり」でつながる地域を目指して

地道な訪問活動をありがとうございます。
                                民生委員・児童委員さん、福祉協力員さん
                                いつも気にかけてくれてありがとう。
                                八幡西区陣原地区
                                福祉協力員
                                重岡 千恵子さん
                                (経歴23年)
                                自分の経験がお役に立てるとうれしいです。
                                もう生活の一部ですよ。
                                民生委員・児童委員
                                三好 妙子さん
                                (経歴10年)
                                いえ、こちらこそ。
                                実は私が元気をもらっているんです。
                                お元気ですか?
                                頑張っています! 子ども民生委員
子ども民生委員が企画した市民センターでのイベント▲

地域全体で見守る仕組み

北九州市いのちをつなぐネットワーク

自治会・町内会
                            友人・知人・近隣住民
                            企業活動(電気・ガス・水道)(宅配事業者など)
                            かかりつけ医
                            介護・福祉サービス事業者
                            私たちも見守りチームの一員です
                            民生委員・児童委員
                            ※厚生労働大臣から委嘱された非常勤の地方公務員。地域住民の身近な相談相手となり、行政へつなぐパイプ役。
                            福祉協力員・NPO・ボランティア
                            ※福祉協力員…市社会福祉協議会会長から委嘱され、地域住民の見守り活動を推進するボランティア。
                            支援
                            区役所・市役所のさまざまな部門
                            連携
                            関係機関(警察・消防など)

市長からのメッセージ

 「人生100年時代」が到来します。誰もが住み慣れた地域でいつまでも暮らし続けたいと願う一方、高齢者の1人暮らしや高齢者のみの世帯、認知症の人など、地域における「社会的孤立」が増えないよう取り組む必要があります。
 これらの課題を解決するためには、行政はもとより、関係機関や地域団体、民間企業など皆さまの力が結集し、見守りや支え合いのきめ細かなネットワークで、こうした人たちの「声なき声」を拾い上げていくことが重要です。
 市民の皆さまにおかれましても、「見守る側」と「見守られる側」に分かれるのではなく、一人一人が多方面とつながりを持ち、地域の構成員として「役割」を担う意識を高めていきましょう。ご自分ができる範囲で十分です。あなたもかけがえのない“北九州市見守りチーム”の一員です!

北九州市長の画像
北九州市長 武内 和久

私たちも「見守り」しています!

企業や団体の取り組み

 「いのちをつなぐネットワーク」には、市民と接する機会の多い企業・団体の皆さんも参加しています。
※協力会員数107企業・団体(令和5年9月現在)

宅配事業者さんとの連携事例

宅配事業者さんとの連携事例のイラスト

よく注文をいただくAさん(60代男性)のお宅へ配達に伺ったところ、玄関に出るまで時間がかかり、呼吸も荒いなど、様子がおかしかった。それから数日間いつもの注文が入らず、安否が心配になった。

 区役所いのちをつなぐネットワーク係に電話が入り、地域包括支援センター職員とともに自宅を訪問したが応答なく、ポストには郵便物がたまっていた。親族の情報がなかったため警察に通報したところ、息子と連絡が取れた。息子がAさん宅に駆け付けると、痩せ細ったAさんはけがをしており、部屋に横たわっていた。

救急車のイラスト

すぐに救急車を呼び、Aさんは病院へ搬送されました。

私にできることはどんなこと?

ご近所で気になる異変を見つけたら誰かに「つなぐこと」が大事です!

まずは、ちょっとした付き合いを大切に。お互いあいさつや声をかけ合う関係を広げましょう

1病気やけがの状態で、そのままでは生命に危険が生じると思われる場合

すぐに消防(救急車)119番へ

2その他「普段と違う」異変に気付いた場合

郵便物・新聞がたまっている 洗濯物が干しっぱなし いつものサークルにしばらく来ない

各区役所保健福祉課いのちをつなぐネットワーク係へ

  • 門司区 電話093-331-1887
  • 小倉北区 電話093-582-3440
  • 小倉南区 電話093-951-4124
  • 若松区 電話093-761-3078
  • 八幡東区 電話093-671-3022
  • 八幡西区 電話093-642-1334
  • 戸畑区 電話093-871-0855

世代を越えた見守りの取り組み

ありがとうのまちづくり ~育て 東戸畑子ども民生委員!~

 「子どもたちが地域社会の一員としての自覚をもつ」を目標に、昨年、東戸畑地区民生委員児童委員協議会主催のもと、小学生13名が「民生委員」の活動を行いました。
 活動は8月からの4カ月間。「民生委員ってなんだろう」「健康について知ろう」といった講義から始まり、「地区の安全・安心マップづくり」「高齢者疑似体験」などの活動を経て、最終日には地区の敬老会に参加。回を重ねるたびに子どもたちは生き生きと活動を楽しみ、最終日は、しっかりと身に付いた優しい声かけで立派に敬老会を運営することができました。
 今年度も、社会福祉協議会の「ウェルクラブ活動」と一緒に継続して実施されています!

世代を越えた見守りの取り組みの画像

子ども民生委員の活動を通して

 お父さんに誘われて「子ども民生委員」に参加しました。疑似体験では、高齢者の方は体がこんなにも重く感じるんだとびっくりしました。また実際にお話をしてみて、声を大きくゆっくり話すように心がけたら、相手の人とペースが合うんだと実感しました。
 障害のある人についても分かったことがあります。白い杖を持った人が杖を頭の上に上げると「助けてください」の合図だそうです。もしその場面を見かけたら、思い切って声をかけようと思います。
 将来は明るく元気な大人になりたいです。北九州市はたくさんの花を植えて、まちがもっと明るくなるといいと思います!

夢は調理師!病院に勤務して入院している人においしいごはんを届けたいです。
戸畑中央小学校
嵐山 結史さん

地域ボランティアはじめませんか?

「福祉協力員」や「子ども民生委員」「ウェルクラブ活動」など地域のボランティア活動に興味のある人は、北九州市社会福祉協議会(戸畑駅前、ウェルとばた8階、電話093-882-4401)へ問い合わせを。

地域ボランティアはじめませんか?のイメージイラスト

ご存じですか?

高齢者のための「地域包括支援センター」

このような困りごとはありませんか?

  • ●最近つまずきやすくなってきた
  • ●もの忘れが気になる
  • ●介護と仕事の両立が心配

保健・医療・福祉・介護の専門職である、保健師・社会福祉士・主任ケアマネジャーが相談に応じます。気軽にご連絡ください(相談無料)。

開所時間
月~金曜日の8時30分~17時(祝・休日は除く)

各区役所・出張所にあります ※東谷出張所を除く

「見守りシール」をご利用ください


▲見守りシール

 認知症などで行方不明になった際、衣服等に貼った「見守りシール(二次元コード)」が読み取られると、介護者(家族など)へ瞬時に発見通知メールが届きます。
 シールの申し込み方法など詳細は問い合わせを。市ホームページでもご覧になれます。

対象
要介護認定か要支援認定を受けている人(市内にお住まいで在宅の人)を介護している家族
問い合わせ
認知症支援・介護予防センター 電話093-522-8765
この特集に関するお問い合わせ
保健福祉局地域福祉推進課 電話093-582-2060

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