- 職員 22年間、厚生労働省で仕事をされていましたが、今回、市長を志した理由を教えてください。
- 市長 自治体の長を志した理由は二つあります。一つは、20歳の頃に読んだ「鄙(ひな)の論理」という本に「自治体にこそロマンがある。日本を変えていくのは自治体である。地方である。」と書いてありました。地方から、イノベーション(変革)を起こして、日本を変えていく。そういった思いを抱いたことを覚えています。
- 職員 私たちも日々「地方から日本を変えていく」という思いで仕事に取り組んでいます。もう一つの理由は何ですか。
- 市長 厚生労働省時代の経験です。病気や障害、貧困問題に対応する中で、厚生労働省だけでは解決できないことがたくさんあることを目の当たりにしました。住宅の問題、税制の問題、雇用の問題など各省庁にわたる問題がありました。自治体は、このさまざまな問題に立ち向かうことができます。無限の可能性があると感じています。
- 職員 さまざまな課題がある中で、市長は今後の市政運営をどのように進めていきますか。
- 市長 私は、人の力は都市の力だと思います。人の数が全国の減少ペース以上に減っているのが北九州市です。やはり人口をしっかり増やしていくこと、そのためには、「企業」と「子育て・教育」が重要だと思います。私はトップセールスでどんどん企業、投資を連れてくる、それをまずしっかりと行い、若い人たちが自分の力を試せる場を増やしていきます。また、子育て・教育に力を入れて若者やファミリー層も呼び込んでいきたいと思っています。
- 職員 政策を実現するための財源確保は、どのように進めていきますか。
- 市長 財源が非常に厳しい北九州市ですから、まずはしっかり、聖域なき行財政改革を行ってまいります。就任後6カ月で官と民の合同チームを結成して、財政の総点検を行い、その中から財源を捻出します。
- 職員 市長は北九州市にどんな可能性を感じますか。
- 市長 北九州市で、関門エリアは、歴史の転換点で、日本全体に大きな影響を与えてきた土地です。そして、ものづくりの歴史、しっかりとしたインフラ、自然もある、美味しいものもある、義理人情もある、こんな面白いまちはありません。市民の皆さんには、このまちを思う気持ちに誇りを持って、シビックプライドを感じていただきたい。私は「未来志向の対話」を大切にして北九州市民であることを市民が誇りに思える北九州市を目指します。
- 職員 ところで、市長の趣味は、みそ汁づくりとお聞きしたのですが...。
- 市長 これまで、1000種類以上のみそ汁を作ってきました。今のオススメはレンコンのすりおろしみそ汁です。これからは、北九州市の地元食材を使ったレシピも増やしていきたいと思っています。
- 職員 最後に、市民の皆さんへメッセージをお願いします。
- 市長 いよいよ新しい北九州市が始まります。これから北九州市の本来持っている底力、産業の力、人の力、まちの力、これらを引き出して「挑戦する市政」を進めてまいります。市民の皆さん、ぜひ次世代に誇れる未来を一緒に作っていきましょう。
特集1
武内市長「挑戦する市政」へ始動
若手の職員が市長室に突撃して、市長を志した理由や北九州市の未来についてインタビューしました。最後は、趣味の話にも…。
「稼げる街・北九州市」の実現に向け、北九州商工会議所とタッグ
2月21日、経済界とのタッグを組むため、北九州商工会議所 津田会頭と会談し、共同で会見を行いました。力強い経済、人材づくり、行財政改革。官民一体となって進めていきます。
福岡市長とトップ会談「福北新時代」
小倉城庭園で福岡市の髙島市長と対談しました。両市で特色ある魅力的な圏域をつくり、九州や日本の発展に寄与していくことが重要です。まずは、スタートアップ(創業)支援や観光分野などの連携を行います。
今シーズンこそ! ギラヴァンツ北九州市長を表敬訪問
本市のシンボルチーム「ギラヴァンツ北九州」。本拠地のミクニワールドスタジアム北九州をクラブカラーの黄色でいっぱいにしたいですね。J2昇格に向けて、市を挙げて応援しましょう。