北九州市に住む外国人の数は増加傾向にあります。
また、近年では多国籍化や滞在目的の多様化(留学・技能実習など)も進んでおり、より一層「多文化共生」の意識を持つことが求められています。
多文化共生とは
国籍、民族などの異なる人々が、互いの文化的違いを認め合い、対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員として共に生きていくこと
5年前、北九州市と私の母校が共同で推進する外国人インターンシップの1期生として来日し、そのままインターンシップ先の会社に就職しました。現在はエンジニアとして工場の自動化設備の設計や生産管理の仕事をしています。
日本に来た当初は日本語がほとんど話せませんでしたが、周囲の皆さんが親切に教えてくれたおかげで、今では外国人の同僚や知人に日本語を教える側の立場に。今年6月からは、門司区に新設された日本語教室「Emoji(エモジ)」のボランティアスタッフとして、ベトナムやミャンマーから来た人たちのサポートを行っています。ベトナム語やミャンマー語は話せませんが、自分自身の経験から外国人が生活文化の違いで困っているポイントはよく分かるので、いろいろな相談に乗っています。
今後は北九州市民とタイ人の交流を深めて、タイフェスティバルを開催するのが個人的な目標です。
北九州市の国籍別外国人市民
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平成30年12月末時点
- 韓国・朝鮮5243人(39.6%)
- 中国3201人(24.2%)
- ベトナム1981人(15.0%)
- ネパール642人(4.9%)
- フィリピン559人(4.2%)
- インドネシア247人(1.9%)
- アメリカ168人(1.3%)
- その他1195人(8.9%)
合計1万3236人 91カ国・地域
令和5年3月末時点
- 韓国・朝鮮4624人(32.7%)
- 中国2809人(19.8%)
- ベトナム2736人(19.3%)
- ネパール1191人(8.4%)
- フィリピン752人(5.3%)
- インドネシア553人(3.9%)
- ミャンマー254人(1.8%)
- その他1242人(8.8%)
合計1万4161人 97カ国・地域
市長からのメッセージ
外国人市民が増加する中、北九州市では「多文化共生」のまちづくりを進めています。
私も海外駐在の際には、多くの市民の方に助けていただいた経験があります。真の共生社会を実現するため、行政と市民の皆さまの力が必要です。
会話の際には「やさしい日本語」を心がける、外国人が何に困っているかを知り理解するなど、一人一人ができることから始めてみませんか。
同じ北九州市民として、日本人と外国人が共に安心して暮らせる社会をつくっていくため、皆さまのご協力をお願いいたします。
北九州市長 武内 和久